1110 CAFE/BAKERY は、鋳物・機械部品などの産業が盛んな「ものづくりの街」としての歴史が流れる埼玉県川口市内に、3000坪の敷地をもつ株式会社大泉工場の敷地内に店を構えます。大泉工場は、1917年に創業し日本の近代化の中で鋳物産業の一端を担ってきた会社で、その後は不動産事業、フード・ジュースマシン販売事業・発酵飲料コンブチャ製造販売事業など、変化が絶えない時代の潮流を捉えた事業転換により100年以上歩みを続けています。
時代を越えて変化することを厭わない姿勢の背景には、「地球を笑顔で満たす」ことをゴールとして目指す、「OKS」(Oizumi Kojo create Smile)という信念があります。
「地球を笑顔で満たす」ための方法である「自然」「生活」「身体」の美しい環境をつくるために、オーガニックかつ植物由来(プラントベース)にこだわった直営店舗「1110 CAFE/BAKERY」は誕生しました。
今日現在の私たちの身体は、食べるものを選択し、口に運び、消化、吸収した結果の姿です。
1110 CAFE/BAKERYでは、食事というアプローチから、身体の環境にとどまらず、健康的な日々を送るための生活環境や、地球規模の自然環境の美化について、考えたり、気付いたりすることができる場を創り、お客様に「味わい・楽しみ・感じる」喜びをご提供します。
1110 CAFE/BAKERYで使用する食材は、全国の有機農家さんで愛情たっぷりに育てられた無農薬野菜から厳選しています。有機(オーガニック)野菜は美味しいだけでなく、土にも、身体にも優しいのです。調理の際には、水ではなくお湯で洗い、漬け込むことで、野菜自体が持っている酵素やうま味成分をより引き出すための工程を取り入れています。野菜は生きていて呼吸もしています。使う野菜ごとに適した処理方法で、丁寧に調理した食事をご提供します。
また、調理工程で出る皮や提供できない部分は出汁に使い、さらにその後コンポストへ入れ、肥料へと変えていく活動も行っていきます。
店内で焼き上げられるパンには、動物性・乳製品を使っていません。乳製品を使用せずに焼くパンは一般的に硬く仕上がることが多いのですが、当店のパンは花から酵母を抽出し、発酵させて作っているため、とても柔らかな食感を保つことが出来ます。
私たちは、食器洗いにもこだわります。洗い物をした水は、やがて海に流れ、海産物に付着し、また私たちに戻って来ます。毎日の食器洗いには、植物から作られた、身体にも地球にも優しい洗剤を使います。
ロケーションもまた、1110 CAFE/BAKERY の魅力です。カフェの前には視界いっぱいに草木が広がるガーデンがあります。都心では味わうことの難しい癒しの空間は、日常を忘れ気分をリセットしたり、あるいはクリエイティブな発想が生まれたり、ふだんと少し違う何かを感じることができるでしょう。
「味わい・楽しみ・感じる」を通じて、お越しいただいたすべての方にとって素敵なひと時をお過ごしいただけると嬉しく思います。地球を笑顔で満たすその日まで、私たちの挑戦は続きます。